5 月
20
2009
ワシントンDCへ
5月1日にインターンシップが終了し、数日ほど最後のテキサス滞在を楽しんだ後の、5月5日に大学院の修了式に参加するためにワシントンDCへ向かった。テキサスでの文化や地理などに慣れつつあった自分にとって、久々のワシントンDCという都会は新鮮だったのと同時に、都会の雰囲気にすぐに溶け込む、自分はやっぱり都会育ちの都会人なのだと改めて感じた。また同時にもうすぐ修了式を迎える嬉しさを感じるとともにテキサスやGallaudet Universityを去ることの寂しさを感じていた。留学生活最後のワシントンDC滞在は、クラスメイトや友人との再会や交流に時間を費やした。毎晩飲んでは、語りながら、友人に感謝の気持ちを伝えた。毎晩飲んでは食っていたので、テキサス滞在で増えた体重が1週間ほどでさらに3キロぐらい増えた気がする。
HoodingとCommencement
5月14日には、待ちに待った大学院生のためのHoodingが行われ、アメリカでの卒業式では一般的な習慣となっているガウンを着て参加してきた。ガウンを着て、入場したときには、いよいよ卒業するのだと胸が震えた。Hoodingでは、ソーシャルワーク学部のDr. Teresa Mason学部長に「Kota Takayama」と呼ばれ、舞台に上がって、伝統的なHoodを後ろから首にかけてもらったときには、何とも言えない感動に包まれた。さらに、親友でもあるクラスメイトのJames Harrisonが3つの賞を受賞し、さらにソーシャルワーク学部のDr. Barbara White教授がこれまでのカトリーナがニューオーリンズを直撃したときに、現地での災害救済活動やカウンセリング実践、さらに研究業績などが評価されGallaudet Universityの教授としては、名誉ある賞を受賞するなど、ソーシャルワーク学部のメンバーである自分にとっても喜びも嬉しさも倍増したHoodingとなった。2日目の15日は、学部生も含めて、全体の卒業・修了式が執り行われ、ガウン姿にHoodとキャップをかぶって、晴れがましい気持ちで修了式に参加した。修了式では、ソーシャルワーク学部と大学院の修了生であるWilma氏が記念講演をし、さらに名誉博士号を授与された。Wilma氏は、南アフリカ出身であり、さらに南アフリカでろう者として初めて国会議員に当選し、さらに3選目国会議員として現在も精力的に活動中である。彼女自身、ソーシャルワーカーとして長年にわたって南アフリカやその他の近隣アフリカ諸国のろう・難聴者のために活動されている。さらに、2年後に南アフリカで開催される世界ろう者大会の大会長でもある。学長のスピーチ、Wilma氏による記念講演、各々の名誉博士号授与が終了した後に、卒業・修了生への卒業証書授与がなされ、自分は大学院生の中でも名字のアルファベット順で並んで最後から2番目(ソーシャルワークのクラスメイトとしては最後)に学長から卒業証書を授与された。舞台に上がり、学長と拍手をしたときには感動し、また愛する家族や支援してくださった野崎さんを始め日本ASL協会や日本財団の職員、日米両国の友人、クラスメイト、ソーシャルワーク学部の教授、母校の教授など多くの人への感謝でいっぱいである。実は、前日の予行演習で、新型インフルエンザの関係で舞台上で卒業証書を受け取るときに学長とは拍手できないというアナウンスがあったので、握手することとは期待していなかったのだが、実際に学長から握手を求められたときには驚き戸惑ったが、しっかりと握手を返し、ときたま自分のことを案じてくれた学長への感謝の気持ちを伝えることができたと思っている。私は今年で最後となるDr.Robert Davila学長によって修了式を迎えることができたことを誇りに思っている。さらに、自分の卒業証書には学長だけではなく、現アメリカ合衆国大統領であるObama大統領のサインが添えられるので、卒業証書は一生の宝物になるだろう。修了式が終わり、正直言って、これまで卒業が近づくにつれて、留学事業で初めての学位取得者としてのプレッシャーがなかったといえば嘘になるが、改めてプレッシャーから解放されるとともに、今後の活動に向けてしっかりと前を向いていかなければならないと感じている。
ニューヨークへ
母親と叔父とともにニューヨークに移動し、ニューヨーク観光とニューヨークヤンキースの野球試合を楽しんできた。修了式に、父親が来られなかったのは、残念なことであるが、修了式やニューヨークでの観光などを通じて、母親と叔父への僕なりの精一杯の恩返しができた気がする。
日本へ帰国
19日付けで、無事に日本に帰国することができた。帰国して改めて感じたことは、いかに日本が新型インフルエンザに過剰に反応しすぎているか、改めて自分の帰国を通じて感じた。アメリカではインフルエンザに対する危機感がないのか、緊張感が感じられないのである。たとえば、街中でマスクをしている人を見かけないのである。日本への帰国便を待つ空港の中で、初めてマスクをしている人をやっと見かけたほどであった。
今後
今後は、母校に復学し、博士論文完成を目指すとともに、東京都のろうあ児施設である金町学園でソーシャルワーカーとして、さらに大学や専門学校での非常勤講師などの仕事をしながら、日本のろう・難聴者のためのカウンセリング実践を含めたソーシャルワーク実践の質の向上に向けて留学の成果を還元しながら様々な事に取り組んでいきたいと考えています。今まで、応援してくださり、ありがとうございました。これで、最後の生活日記更新になりますが、またいずれ新しい報告ができたらと思っています。まだまだ若達者なこの私ではありますが、今後ともいろいろと御教鞭、ご指導のほどよろしくお願いいたします。各地で皆様とお目にかかれることを楽しみにしています。
5 月
02
2009
インターンシップの終了
インターンシップ開始当初は、長く感じたインターンシップ日程であったが、気がつけばもう5月になり、インターンシップも指定時間の500時間以上を超 えているため、当初の予定通りに5月1日をもってインターンシップ終了となった。インターンシップでは、二人の指導者や同僚に恵まれ、さらに学生たちから 刺激を受け、充実した日々であったと感じている。まだ、インターンシップが終了したばかりで、まだ実感がわいてこないが、ここSWCIDでの経験や出会い は、きっと今後の日本やアジアでの活動において、貴重になっていくだろう。最後の三日間は、職員、クラス、学生会によるフェアウェルパーティーが立て続け にあったので、正直疲れたが、改めて人とのつながりの意味を再考することができた。テキサス州にあるSWCIDにインターンシップに来てみて、良いくも悪 くも多くの出来事があったが、終わってみれば、ここにインターンシップに来て良かったと思っている。
American Deafness And Rehabilitation Association (ADARA)
4月15日から19日まで、テキサス州の古都であるサンアントニオ市にて開催されたAmerican Deafness And Rehabilitation Association (ADARA)のカンファレンスに参加してきた。ADARAは、ろう・難聴者の職業リハビリテーションについての研究や提言を行う学術団体として、主に職 業リハビリテーションカウンセラーを中心に1961年に第一回のカンファレンスが開催されたことから始まっている。旧年までは、職業リハビリテーションが 中心の議論であったが、時代の流れもあり、現在はメンタルヘルスや薬物問題などの議論が中心となっている。それに従って、会員構成もソーシャルワーカーを 中心に、サイコロジストやカウンセラー、手話通訳者などとろう・難聴者支援に関わる様々な専門職が集うようになっている。ADARAは、カンファレンス開 催だけではなく、学術団体として学会誌も発行している。
例年、500人ほどの参加者があるが、経済不況のあおりをうけて今年度のカンファレンス参加者は250人ほどであった。ワークショップは、5日間の日程 で、合計44もののワークショップやプレゼンテーションがあり、主にメンタルヘルス領域に関するプレゼンテーションを中心に参加した。日本にはないタイプ のカンファレンスであり、運営形態や運営目的など大いに学ぶことがたくさんあった。1日目の夜は、ポスターセッションとして時間が割り当てられており、日 本での専門学会のようにポスターセッションが行われた。クラスメイトと私の二人で、共同でポスター発表を経験した。ポスター発表のタイトルは、 「Pilot Project in Alcohol Education: Cultural and Linguistic Intervention」である。内容は、アルコール問題に関するアメリカ人ろう・難聴当事者へのオンライン啓発教材の開発(クラスメイト担当)と日本 のろう・難聴者に関わる社会福祉専門職を対象にしたオンライン教材の開発(高山担当)についての実践報告である。日本の学会や研究会にて、口頭発表やポス ターセッションの経験はあるが、アメリカの学会で研究・実践発表をするのは初めての経験だったので、緊張や不安があったが、当日は多くの実践家や研究者と ポスターセッションを通じて交流することができ、今後につながる多くの出会いがあったことがADARAでの1つの大きな収穫であろう。
University of California San Francisco(UCSF), Center on Deafness
ADARAカンファレンスの後、直接サンフランシスコを訪問した。サンフランシスコでの滞在目的は、もちろん大好きなサンフランシスコでヴァケーショ ン!というのは冗談として、アメリカでも古くからろう・難聴者のためのメンタルヘルスセンターとして有名なUniversity of California San Francisco付属のUniversity of California Center on Deafness(UCCD)を訪問し、UCCDのシステムやサービス概要などを学ぶことが主な目的であった。UCCDのディレクターへのインタビューを 通じて、今後の活動において多くの有意義な示唆を得ることができた。ディレクター自身がろう者であり、7名の専門スタッフ全員が手話を使うことが可能であ り、そのうち3名がろう者である。上級ソーシャルワーカー資格を有しているのは、ディレクターを含め、2名のろう者のみ保有している。聴者を含め、ソー シャルワーカーの資格を有していない場合には、週に一度、上級ソーシャルワーカー資格を持つ上司によるスーパービジョンを受ける必要がある。年間で、 150ほどの事例があり、現在は主に薬物・アルコール依存の問題に力を入れているようだ。ディレクターのインタビューで印象だったのは、「世界のどこに 行っても、ろう学校との協働共存が鍵」という言葉だった。よく考えてみると、その通りであろう。ろう文化や手話が継承されてきたのは、主にろう学校やろう 学校寄宿舎である。さらに、日本でもろう学校を中心にろう教育などが展開されており、ろう学校との協働なくしては、地域のろう・難聴者やその家族を対象に したメンタルヘルスサービスなどの展開は難しいだろう。日本で、ろう学校におけるスクールソーシャルワーク事業の設置に向けて努力する中で、ろう学校との 協働はどうしても必要になることは明らかである。政府や都道府県は、この熾烈な競争社会の中において、各専門社会福祉施設や各種社会福祉サービスが協働、 共立しながら、地域のろう・難聴者に支援を提供するための仕組みを再検討する必要があろう。そのためには、調査の積み重ね、実践例の国へのフィードバック が重要になる。
4 月
01
2009
中間評価
Gallaudet Universityの春休み前に、特に試験などはないが、インターンシップに関する中間評価を指導者と共同作成し、大学に提出する必要があった。イン ターンシップ先の指導教官とインターンシップについて振り返り、反省点などを議論しながら中間評価票をまとめた。中間評価をまとめるなかで、ソーシャル ワーカーとしての自分の成長や課題を改めて振り返ることができた。日本での社会福祉実習教育でも実施されているが、大学の実習担当教授による施設訪問によ る指導者も交えた面談がアメリカでも実施されているが、実習生は全米各地にて実習しているため、教授が現地まで飛び回ることは経済的にも、時間的にも不可 能であり、ビデオ電話を利用して面談が実施され、今後の課題やこれまでの取り組みについて確認しながら、自分の成長を確認するという共同作業を経験するこ とができた。渡米前と比較して、ろう・難聴者を支援するに当たって必要な専門知識や実践技術など様々な面で多くの収穫があり、留学生活を通じて成長してい るのだと感じることができた。さらに「スーパービジョン」が今後の日本における私の活動の鍵であるのだと信じている。
春休み
春休み中は、車で1時間半ぐらいのところにあるLubbock市などに出かけるだけであったが、多くの時間を自宅でのんびり過ごしながら、残るインターン シップに備えてリフレッシュすることができた。春休み中は、友人とビーフジャーキー作ってみたり、お寿司を握ってみたりするなど楽しい1週間を過ごした。 さらに最後の大仕事であるアメリカにおけるアンケート調査を実施するための準備などを進めることができた。
日本文化のプレゼンテーション
インターンシップ先の指導教官に依頼されて、学内の学生向けに日本文化や日本のろう社会について、SWCIDのスタッフであり、昨年11月に1ヶ月ほど日 本を訪れた経験のあるVernon McNeceさんと一緒にプレゼンテーションをした。時間が限られているので、多くのことを説明することはできなかったが、「An Hour Trip to Japan」というタイトルの通り基本的な日本の様子を紹介することができたのではないかと思っている。特に自分の出身地(横浜や鎌倉あたり)について写 真などを使いながら紹介した。最後に自分がアメリカ生活を通じて驚いたことや印象に残っていることについてまとめた。 Vernonさんにとっては、日本 人の礼儀正しさなどといった日本人の価値観や行動、料理が印象に残っていると説明していた。特にろう者に関することについては、「ビデオリレーサービス」 や、「障害を持つアメリカ人法」、「ろう・難聴者のための高等教育」であると説明した。これらは同時に今後の日本のろう社会における課題でもある。参加者 からも多くの質問があり、楽しいプレゼンテーションだった。プレゼンテーションの後は、手作りのお餅とお茶を振る舞ったところ、大変好評であった。しか し、プレゼンテーションを通じて、アメリカ人から見た日本についてまだまだ誤解されているところが多いのだなと感じた。たとえば、「日本人は中国人と同 じ」、「日本人は猫や犬を食べる文化がある(しかし、馬に非常に愛着を持っているテキサス人が多いテキサス州なので、馬を食べる(馬刺し)文化があるとは 恐ろしくて言えなかった)」、「日本人が礼をするときには手を合わせて礼をする」、「数学がすき」、「漫画オタク」、「ブルース・リーは日本人だ」、など と様々な誤解があり、その辺については最近日本財団がイギリスの大学での日本文化・日本語講座設置に関する支援をしているように、アメリカにおいても日本 政府や日本財団による広報活動に期待したいところである。たとえば、日本財団などによる寄付講座によって、Gallaudet Universityに日本手話・日本文化講座を設置することはできないものだろうか。もしくは、筑波技術大学に日本財団支援による寄付講座を設置できな い者だろうか。今後、提案してみたいと思ったきっかけになった。非常におもしろい経験をしたプレゼンテーションであった。
講義
聴覚障害について講義することが可能な講師がいなかったため、ピンチヒッターとして、ろう・難聴学生を対象に「聴覚障害(英題: Hearing Loss)」と題して講義をした。パワーポイントなどは、これまでに日本で講師をしてきた資料を英訳、加筆したものを活用した。講義の目的としては、ろ う・難聴学生自身が「ろう者」、「難聴者」、「コミュニケーションモード」、「ろう学校経験の有無」などといった文化的アイデンティティだけではなく、 「聴覚障害の種類」、「聴覚障害の程度」、「病因」、「受障時期」、「使用している補聴機器」などといった医学的アイデンティティについて理解することが 目的である。講義中は、日本式の講師がしゃべり続ける静かな講義形式と違い、学生から積極的な質問や意見が出され、活発で元気な講義だった。ろう・難聴者 のためのコミュニティカレッジなので、必ず耳の様子を模った立体的生理・解剖モデルがあるはずだと、講義前の空き時間に各教室や倉庫を探し回るなど、わか りやすい講義のために学内を奔走したので、自分に対するご褒美としてとっておいた夜のビールとつまみは格別だった。
さらに、「精神保健(英題:Mental Health)」という題で、大学生活の成功や充実のために必要な知識などを学ぶ「カレッジサクセス」というクラスで、精神(Psyche, Mind, Mental)の基本について、さらにストレスマネジメント、精神疾患・障害について、治療やサービスを受けるための方法などについて講義した。この講義 については、以前から丹念に準備を進めていたので、余裕を持って講義を進めることができた。以前に、精神保健福祉士の資格を取得する前に、日本の大学で学 んだ専門知識とアメリカで精神保健の専門職を目指す学生が学ぶべき専門知識に差異はなく、精神保健の問題は世界各国の共通課題であり、国家的に大きな損失 をもたらすものなのだと改めて認識できた講師経験だった。
2 月
27
2009
オンライン講義
1月の生活記録でも述べたように、オンラインのクラスを受けている。主に、教授が講義をすると言うよりは、これまでの学習の成果やインターンシップでの経験を元に、学生が自分の担当の週のオンラインディスカッションを担当するという形式である。私の担当テーマは、「アルコール・薬物依存」であり、運が悪かったのか、よかったのか、わからないが、3週目の担当となった。インターシップに慣れることで大変な状況であり、また何かと落ち着かない状況でのディスカッションを担当することは大きな負担だった。自分で、ケースを考え、理論、援助計画、法律、調査、倫理的問題などについてそれぞれ設問を設置するだけではなく、1週間にわたって、クラスメイトからの回答にコメントをつけたり、必要な情報を提供したりするなど、これまでの手話による講義と違って、英語だけでのやりとりには本当に苦労させられた。しかし、日本でオンラインの研修などを企画するに当たって、参考になることも多くあり、オンラインのクラスも捨てがたいものだと感じている。
ダラスとカウボーイ
職場の上司と研修をかねて、車で4時間ほどのダラス(Dallas)まで出かけてきた。研修は心理療法に関する研修会だったが、自分にとっての最大の目的はカウボーイやケネディ大統領の暗殺現場を観光することだった。テキサス州をはじめアメリカ中南部はカウボーイで有名で、スペインの闘牛とはまた違ったおもしろさがある。カウボーイで有名な街を見学した後は、せっかくということでテンガロンハットを購入した。日本育ちの自分にとって、はじめはかぶることに対して照れくさかったが、徐々にテキサスの文化になじんできたのか、今ではたまにテンガロンハットをかぶって、職場に向かうようになった。今年度の帰国報告会で、テンガロンハットをかぶって報告するのも悪くないかもしれない。
歴史の勉強が足りないせいで、上司にダラスがケネディ元大統領の暗殺現場であると言うことを知らされるまで、ダラスとケネディ元大統領との関係をまったく知らなかった。現場の近くには、博物館が設立されており、周囲の景観が当時とあまり変わってないと聞いている。博物館や現場には、多くの観光客が訪れており、未だに根強いケネディ元大統領の人気を感じることができたが、若者を中心にふさげながら撮影する人もいて、暗殺現場が風化され、より観光地化されているようだった。
インフルエンザ
この地域は、ダストストームが発生するなどの年中乾燥平地地帯である。そのために、比較的暖かくて過ごしやすい一方で、のどや肌を痛めやすく、さらにウイルスなどが流行しやすいという地域性なのである。テキサス州に来てから、可能な限り手洗いとうがいをするよう努めていたのだが、2月の2週目の週末頃から熱が出るなどひどく体調を崩し、二日ほど寝込んでしまった。都会育ちだった自分にとっては、神奈川県やワシントンDCなどのようにちょっと風邪を引いたら病院に行ったり、薬局で薬を買うというのが当たり前だったが、周りに何もないこの田舎の街でそうはいかず、様子を見ながら寝込むしかなかった。ここでは病院は気軽にかかれるというよりは、最終手段というような雰囲気がある。はっきりとした病名はわからないが、以前にインフルエンザを経験したことがあり、そのときの症状と似ているので、おそらくインフルエンザだったのだろう。本当にインフルエンザなら、タミフルなしでこの苦境を乗り越えた自分にご褒美をあげたい気分である。「医療機関へのかかりやすさ」ということのありがたみを感じた経験だった。また、不思議なことに日本と比較して、アメリカでは、インフルエンザに対しての認識が低いような気がする。多くの人が「俺、FLU」かなとか、「FLUの薬を買わなきゃ」などという会話をたびたび聞くことができ、日本だったらすぐに「病院」と「隔離」されそうな雰囲気がここアメリカには感じられない。インフルエンザに対して、日本人が騒ぎすぎるだけなのか、アメリカ人が危機感なさすぎるだけなのか、この頃わからなくなってきた。
1 月
31
2009
はじめに
遅ればせながらも、明けましておめでとうございます。経済的に不安が残りますが、今年も皆様にとって実り多き一年となりますよう。残り少なくなった留学生活を後悔なく全うできるよう、最後の課題である留学生活の目的の1つであるアメリカでのろう・難聴者に関わる社会福祉専門職の状況に関する量的調査を進めていきたいと思っています。今年もよろしくお願いいたします。
SouthWest Collegiate Institute for the Deaf (SWCID)
日本でのお正月明けに一度、ワシントンDCに戻り、書類手続きや教授との面談などを済ませて、11日にテキサス州ビッグスプリング市(Bid Spring)にあるSouthWest Collegiate Institute for the Deaf (SWCID)に無事に到着した。アメリカではろう・難聴者のための大学、もしくは多くが在籍する大学として、Gallaudet UniversityやNTID/RITやCalifornia State University, Northledgeなどが知られている。最近は、日本ASL協会と協定を締結したOhlone Collegeというコミュニティカレッジが知られるようになった。そのような状況にあって日本ではまだ馴染みがないと思うが、SWCIDはHoward Collegeというテキサス州のコミュニティカレッジの管理下にある世界で唯一のろう・難聴者のためのコミュニティカレッジとして知られている。学生は、手話通訳を学ぶ聴者の学生を含めて、約110人ほどのろう・難聴学生が在籍している。SWCIDのプログラムは、日本で言えば歯科技工士養成課程や、コンピューター、ビジネス実務、グラフィクアート、建築、溶接、整備士、ろう教員のアシスタント、手話通訳者養成課程といった職業訓練の課程があり、さらに大学進学を希望する学生のために一般教養の課程もある。一般教養課程は、Haward Collegeの他のキャンパスに行って、手話通訳サービスを受けながらクラスを取得することが可能となっている。
SWCIDの学長はろう者(Howard College全体としては副学長となる)であり、さらに事実的にSWCIDの副学長であるDean自身もろう者である。教授自身も半数以上がろう・難聴者であり、事実的にろう・難聴者のためのコミュニティカレッジであり、NTID/RITのコミュニティカレッジ版だと思えばいいだろう。
クラス予定
今学期は、インターンシップに集中するため、基本的に対面講義は受講しないが、必修である2つのオンライン講義を受講する予定となっている。講義名は、Advanced Practice Seminar(3単位)と、もう1つは、Advanced Field Practicum with Deaf and Hard of Hearing Populations(6単位)である。
Advanced Practice Seminarでは、これまでに学んだ内容や現在のインターンシップでの経験を活かして、毎週、様々なテーマについて総括的に議論するカリキュラムが組まれている。それぞれの学生は与えられた1つのテーマについていくつかの理論や質問をまとめ、その上で自分の担当する週を責任もって議論をリードし、意見を深める中でそれぞれの知見や経験をまとめることが求められている。聴講する学生は、少なくとも1回は質問に対して回答や意見を投稿することが求められている。最終レポートは、ろう・難聴者の社会福祉に関わる1つのケースや状況について、これまで自分が学んできた理論や知識、経験をもとに小論文形式で書くという内容となっている。
Advanced Field Practicum with Deaf and Hard of Hearing Populationsは、インターンシップを含め、インターンシップに関する記録や毎週のオンラインでの議論に参加することが求められている。日本の社会福祉専門職教育のプログラムとして、実習中にプロセスレコード(クライエントとの対話分析)というものを書くことが義務付けられているはずだが、ここアメリカでもプロセスレコードを書くことが求められていて、これがまた大変ではある。
オバマ大統領の就任式
皆さんもご存知のように、1月20日にオバマ大統領の就任式があった。SWCIDの診断センターの全職員(全職員と言っても、私を入れて4人しかいないが。)とともに仕事を休憩?して、オバマの就任式を生放送で見た。ワシントンDCで、生のスピーチを聞くことはできなかったが、テレビでも十分オバマ大統領の熱意や考えが十分伝わるスピーチに感動した。初めての黒人系大統領と言うことで注目されているが、彼のスピーチのうまさや人格も多くの人々の心を引き寄せる要因になっているのだと改めて思う。オバマ大統領がどのように日本政府と関わっていくにか興味を持っており、今後に注目・期待したいと思った約2時間の生放送だった。
12 月
31
2008
はじめに
12月5日の全クラス終了までは、最終レポートやプロジェクト調査の発表などがあり、睡眠不足で辛い日々が続いたが、冬休みの予定や楽しみを励みにしながら体に鞭打ってパソコンとにらめっこした。また、同時に卒業するための手続きを済ませ、またテキサス州での新しい暮らしに向けて荷物をまとめたり、不要な荷物を処分したりすることにも追われた。いざ、荷物をまとめ始めるときに、あまりの荷物の多さに驚いたが、改めてこれまでのGallaudet Universityにおける留学生活を振り返りながら荷造りをする中で、これからのインターンシップに向けて自分の課題や強みなどを振り返ることができた。
Independent Studyの成果
同級生と二人で協力しながら進めてきた薬物・アルコール問題に関するオンライントレーニングプログラムとオンライン啓発プログラムの開発プロジェクト(「薬物乱用に関する教育:文化的・言語的介入(Substance Abuse Education: A Cultural and Linguistic Intervention)」)は、最終的にオンラインプログラムと最終レポートが完成し、発表することができた。
将来の聴覚障害者福祉を担うソーシャルワーカーの養成に関わりたいと考えている自分にとってオンライントレーニングプログラムというのは、学生や受講生と対面した上での講義や講演に慣れていた自分にとって、新しい試みであった。聴覚障害者問題に対応できる専門家の養成方法を学ぶことが、こと留学目的の核の1つであり、このプロジェクトを通じてオンライントレーニングの教育理論やろう・難聴者にどのように役に立つのか、理論や科学的データを基本に教育プログラムを組み立てることの重要性を学んだ。今回のオンライントレーニングプログラムは、正式に一般公開するかどうかはわからないが、まずは日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会と協力しながら会員への教育プログラムの1つとして実験してみようと考えている。1月には、協会内で公開予定となっており、様々な評価を得ながらよりよいオンライントレーニングプログラムを開発したいと考えている。
トレーニングプログラムの内容は、以下の通りである。対象者については、聴覚障害者と関わっているソーシャルワーカーである。
1. 質問紙への回答-Questions
2. オンライントレーニングについての説明-Guideline
3. アルコール問題についての基本知識-Introduction
4. アルコール問題の生理心理社会的影響-Biopsychosocial issues
5. アルコール依存症について-Alcohol dependency
6. アルコール問題に関する法律-Laws
7. アルコール問題に関する諸統計-Epidemiology
8. アルコール問題に関する諸要因-Etiology
9. アルコール問題のアセスメント-Assessment
10. アルコール問題への介入方法-Intervention
11. アルコール問題に関する社会資源-Social resources
12. ろう社会におけるアルコール問題-Deaf community
13. オンライントレーニングについての評価・フィードバック-Feedback
冬休み
留学生活最後の冬休みは、今後の活動方針や母校への復学手続きなどを進めるために、短期間ではあるが日本に一時帰国した。わずかな休みを有意義に過ごして、最後の学期に備えたいと思っている。留学生活を応援していただいている皆様や先生方々には、今年もお世話になりました。どうぞ、来年もよろしくお願い申し上げます。今年も残りわずかとなりましたが、よいお年をお迎えくださいませ。
11 月
30
2008
アメリカ大統領の選挙
これまで、おおよそ2年ほど続いたアメリカ合衆国の次期大統領の選挙活動も最後の追い上げの時期になり、テレビなどのメディアでは「マケインVSオバマ」のような見出しが連夜続いていた。11月4日にアメリカ大統領の選挙が実施され、最終的にバラック・オバマが当選した。当日は、朝6時から並び、投票をしたクラスメイトや2時間並び投票することが出来た友人もいた。ちなみに選挙中に、全米ソーシャルワーカー協会(NASW)などの対人援助専門職団体の多くがオバマの支援を表明するなどの多くのニュースがあり、興味深い選挙であった。日本であれば、医師会などが強い発言力を持っているが、アメリカでは医師会だけではなく、他の様々な専門職団体の支援を取り付けることが重要になるようだ。オバマが当選した夜の大学構内では、当選に歓喜する学生もいれば、わずかではあるがマケイン落選に落ち込む学生も見られるなど、選挙開票当日をアメリカで経験することが出来たことは大きな経験になり、また思い出になった。
指導教官の訪問
いつもお世話になっている筑波大学の指導教官がGallaudet Universityを訪問した。幾度かアメリカを訪れているが、Gallaudet Universityへの訪問は初めてである。ワシントンD.Cの街や大学のキャンパス、歴史のある建物を案内した。博士課程の途中での留学を承諾していただいた教授には本当に感謝しており、自分が聴覚障害者を対象としたソーシャルワーク専門教育を受けているGallaudet Universityを案内することができ、万感の思いである。私の教授は、来年の3月に定年退官の予定であるが、その前にGallaudet Universityの様子を直に知ってもらえたことは大きな意義があったと思っている。教授との出会いがなければ、この留学生活もなかっただろし、日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会の設立、「聴覚障害児・者支援の基本と実践」の出版もなかっただろう。今後の帰国後の活動にあたっても引き続きご支援をお願いしたい。教授の滞在中は、多くの友人が教授のことを自分の母親だと勘違いしたようで、「高山の母親が来ている」という噂が流れ、日本人の友人を困惑させたようだ。ともかく、留学生活の報告とともに帰国後の活動方針や博士論文の進め方についても議論が出来、有意義な時間を過ごすことができた。
FESTAC
11月3日に行われた、クラスメイトが主催したチャリティーイベントの手伝いをした。このイベントは、クラスメイトのカメルーンでの有意義な実習やカメルーンのろう学校支援のためのチャリティーが主な目的となっている。 クラスメイト自身が黒人であり、実習先もアフリカであるためイベント自体は、アフリカや黒人の文化に触れることの出来るパフォーマンスが多く開催されていた。
実習先の確保
この度、春学期からの実習先が正式に決定した。実習先は、テキサス州にあるコミュニティカレッジであるHoward Collegeの中にあるSouthwest Collegiate Institute for the Deaf (SWCID)である。SWCIDは、ろう・難聴学生のためのプログラムであり、簡単に例えるとNTIDのコミュニティカレッジ版であると思えばいいだろう。1月からの実習が楽しみである。詳しくは、また次回に。
日米交流
11月7日には、日本ASL協会が主催しているビデオライブチャットを活用した日米交流事業があり、奨学生としてGallaudet Universityの会場から参加した。この事業はDeaf Studies学部のDr. Mike Kempのコーディネートの元にGallaudet Universityの教授の講義をリアルタイムで、オンラインビデオチャットを通じて、日本の受講生が講義を体験することが目的となっている。第1回目はDr. Arlene Kelly准教授による「History of Deaf Women」の講義であった。12月5日に実施される第2回目は、Dr. Benjamin Bahan教授による「Understanding Deaf People’s Culture and Senses」が予定されている。日本側の会場にとっては、休日の朝9時からという大変眠い時間帯に講義を受けることになっているので、多くの人が集まるのか心配していたが、知っているや懐かしい友人などの面々が参加しており、ちょっとした挨拶ができた。悲しいお知らせであるが、事業に協力していただいていたDr. Mike Kempは、 11月24日に逝去された。今後のアジアでの取り組みなど、多くの仕事が控えており、多くのろう社会が彼の力や経験を必要としている矢先の訃報にはただ驚くばかりである。大学内でも多くの友人や教授が悲しみ、メンタルヘルスセンターが無料でカウンセリングを実施するというアナウンスが流れるほどの衝撃的なニュースだった。亡くなられた今は、ただただご冥福をお祈りするのみである。合掌。
Thanksgiving Day
11月27日の夜は、いつもお世話になっている社会福祉学部の教授に招待され、第1期生の池上さんと障害学生支援室の職員であるArthurさんと一緒にディナーに出かけてきた。4時頃に到着した後は、ディナーの時間までのんびりと過ごし、おなじみのアメリカの伝統的なThanksgiving Dayのディナーをたらふくごちそうになった。七面鳥、スイートポテト、サラダなど様々な料理があり、本当においしい食事をいただいた。食事の後は、教授や教授の家族とお話ししたり、ゲームをしたりして過ごしていたらあっという間に11時になってしまった。結果的に長居してしまったが、学校で見る教授の違う面を知ることが出来たり、将来に関する悩みを聞いてもらったりすることができ、とても楽しいディナーだった。Arthurさん自身は、盲ろう者であり、アメリカ盲ろう協会の会長でもある。慣れない触手話を使いながら、いろいろと参考になるお話を聞かせていただくことが出来、充実した時間だった。
11 月
27
2008
悲しいニュースです。
2008年11月24日の月曜日にGallaudet UniversityのASL & Deaf Studies学部の教授であるDr. Mike Kempが逝去されました。世界のろう・難聴社会は、また一人偉大な人物を失いました。

Dr. Mike Kemp

日本のろう社会でも知っている方が多いと思いますが、特にアジア各国での手話技術教育やろう教育の向上に大きく寄与されました。日本でも、日本ASL協会や日本財団の支援による遠隔指導講座などにご協力いただいており、来年の1月には京都の手話研修センターを訪問される予定だったと聞いています。
まだ60歳という若い年齢で逝去されたようです。
亡くなられた今は、ただただご冥福をお祈りするのみです。どうか、安らかにお眠りください。
合掌。
以下、Dr. Mike Kempの経歴です。Gallaudet Universityの学部サイトより転載
- Ed. D., Virginia Tech, Administration in Higher Education, 1986
- M. Ed., Western Maryland College, Deaf Education, 1975
- B.A. Gallaudet College, Sociology, 1971
International Consultant – Dr. Kemp conducted training workshops at various countries in Far East, Central and South America, the Caribbean islands, Middle East, and Europe since 1980. His most recent trips were in Thailand and Vietnam (1998 – present) as a visiting professor in the area of sign language teacher training programs. His area of interest is training people to communicate in gestures to prepare them for travel abroad. In addition, he is both a undergraduate and graduate faculty in the area of ASL studies. He recently went to Koh Pennyi, a fishing Muslim village in Thailand ,and discovered that there are four deaf islanders, all males, who use Thailand Sign Language. He is in the process of writing a paper about his recent activity.
This year, Dr. Kemp was invited as a technical expert on Information and Communication Access at the “Gathering Inputs and Recommendations for the Development of the National Law on Disability” held at Ha Noi, Vietnam on October 3, 2008. He spoke on the behalf of Deaf Vietnamese as he had made frequent trips to serve as a visiting professor at the Cao Dang Su Pham in Dong Nai Provience (Teaching Training Center) near Ho Chi Minh City. The law makers are in the process of drafting a law on disabilties as a result from “The Convention on the Rights of Persons with Disabilities” that the United Nations adopted on December 13, 2006 at the United Nations Headquarters in New York.
11 月
27
2008
日本財団助成事業
【東京】2008年度第2回留学奨学生帰国報告会
&特別企画・留学パネルディスカッション
日時:12月6日(土)午後4時半~8時半
会場:日本財団ビル・バウホール(1階)
東京都港区赤坂1-2-1(最寄駅:銀座線虎ノ門駅、銀座線/南北線溜池山王
駅、丸の内線/千代田線国会議事堂前駅)
会場案内URL:
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
内容:
第1部 (午後4時半 ~ 午後7時)
留学報告会 / 第2期留学奨学生 谷口恵美
留学先
ギャロデット大学英語学校
国際インターンシッププログラム(ワシントンD.C.)
期間
2年(2006年8月13日渡米~2008年8月25日帰国)
研修内容
英語教育関係
第2部 (午後7時 ~ 午後8時半)
留学パネルディスカッション「アメリカの留学生活」
パネラーには、米国各地に留学されていた方々をお招きします。
英語は?ASLは?情報保障は?どんな暮らし?友達は?等。
会場からの質問も受け付けます。
留学時期も期間も場所も専攻内容もそれぞれ違う方ばかり。
いろいろな話が伺えそうです。
コーディネーター
野崎留美子(NPO法人日本ASL協会副会長・国際担当)
パネラー/留学先(順不同) *11月19日現在
佐藤裕司さん/ギャロデット大学(ワシントンD.C.)
ハワード大学 (ワシントンD.C.)
ブリン大学(テキサス州)
谷口由美さん/ギャロデット大学(ワシントンD.C.)
サンフランシスコ州立大学(カリフォルニア州)
山崎 仁さん/オーロニ大学(カリフォルニア州)
カリフォルニア州立大学ノースリッジ校(カリフォルニア州)
吉田 稔さん/ロチェスター工科大学・国立聾工科大学(ニューヨーク州)
太田琢磨さん(第1期留学奨学生)/
ロチェスター工科大学・国立聾工科大学(ニューヨーク州)
春日幸三さん(第2期留学奨学生)/ギャロデット大学(ワシントンD.C.)
谷口恵美さん(第2期留学奨学生)/ギャロデット大学(ワシントンD.C.)
参加費:無料
申込締切:12月3日(水)
*手話通訳付き(日本語音声/日本手話)
*資料および座席数準備の関係で、入場の際は事前予約者を優先しますが、
当日参加も可能です。
<お問い合わせ、お申し込み先>
NPO法人 日本ASL協会
〒102-0072
千代田区飯田橋3-3-11
飯田橋ばんらいビル701号室
T/F 03-3264-8977
Email:office@npojass.org
http://www.npojass.org
11 月
02
2008
Enrichment day
10月14日にEnrichment dayというイベントがあった。日本語でたとえると大学の全体公開日のようなものである。大学内で、様々な講演やワークショップが開催されるイベントである。基本的に、クラスは休講となるが、その代わりにEnrichment dayに参加することが求められている場合が多い。今回のEnrichment dayでは、全体講演会として、アメリカにおける大学経営の状況や学生やその家族の動向などについて、大学経営が専門の講師による講演が行われた。現在、Gallaudet Universityは、学生数の減少、どのように大学としてのブランド力や経営力などを向上させるのかといった課題がある。興味深いのは、ガソリンなどの石油価格の向上や地球温暖化の影響や高齢化社会の影響もあり、寒さの厳しい北部から比較的過ごしやすい南部に人口が移動しており、大学経営においてはこのような一部の動向を踏まえることも重要であるということであった。さらにオンラインコースの充実もギャローデット大学にとって1つの検討課題であるようだ。
Homecoming
10月16日から18日まで、Homecomingが開催された。これは文化祭のようなものであり、この時期に多くの同窓会のメンバーが集い、講演会やミーティング、アメリカンフットボールの試合などが開催されるにぎやかなお祭りであった。
ハロウィーン
10月31日は、ハロウィーンの日であり、多くの学生がそれぞれ変装したりして、学内や街中が変装で賑わっている。今年の変装は、大統領候補であるマケイン陣営の副大統領候補であるペケインの仮装やマケイン陣営に対する中絶などに関する議論や銃規制、イラク戦争に反対する意味で、妊婦姿や銃を持ったカウボーイなどの仮装が人気だったようだ。留学3年目にして、初めて変装をして、ジョージタウンで行われたハロウィーンパレードに参加してきた。8時ぐらいにパーティーに集合し、11時ぐらいにジョージタウンに向かい、朝の3時頃まで騒いできた。もちろん、次の日は、二日酔い気味と筋肉痛で勉強に集中できない1日であった。
ASLPI
ASLPIという大学院生が受験しなければならないアメリカ手話の評価試験を受けてきた。このASLPIの試験方法というのは、30分ほど1対1でインタビュアーから質問などを受けながら会話をし、その録画ビデオをもとに文法や語彙力などの5項目について3名の評価者によって5段階で評価されるというシステムである。学期中に一度だけ受けることが出来、2007年度はトータル評価で5段階中2ポイントだったが、今回はほぼ2.5ポイントとなり、少しだけASLの能力が伸びたようだ。