シークムンド・フロイドの精神分析

2007
12.19

ジークムント・フロイト(Sigmund Freud)は、オーストリア生まれの精神分析学者であり、精神科医師でもあった(1856年5月6日 – 1939年9月23日)。彼の精神分析理論は、現在の心理学や精神医学の源流ともなっており、彼が与えた功績は多大なものがある。精神医学で重要な位置を占めている精神力動理論を提唱したことでも知られている。

精神分析は、(1)フロイトにより発見された人間の心の仕組み、(2)精神分析理論、(3)精神分析療法の3領域に分類されている。

フロイトは、意識するには耐えない体験が無意識に「抑圧」され、それが不安や葛藤を引き起こすために心の疾患が生じると仮定した。従って精神分析療法では、無意識にあるものに気づき、それを「洞察」することにより治療は行われる。

フロイドは、エス(イド)、自我(エゴ)、超自我(スーパーエゴ)に分け、その相互作用から心の動きを捉えた。エスとは、生物学的な本能に基づく直接的な充足を得ようとする心の働きで、様々な欲求の源泉。また自我とは、エスと超自我の中心にあり人間の内面を調整し、外界に適応する機能をもつ。この自我が葛藤を調節する際、さまざまな防衛機制が用いられる。最後に、超自我とは、両親を中心とし社会的規範が個人に組み込まれたもので、価値規範となり自己を方向付ける機能をもつ。

フロイトの発達理論
フロイトは、性的な欲動は思春期から始めるのではなく、乳幼児期から存在しているものであり、エディプス期に抑圧されていたものが思春期に再現したものと考えた。
・乳幼児期(欲動のはじまり)
・エディプス期(抑圧)
・思春期(再現)

フロイドが提唱した心理・性的発達理論は、口唇期、肛門期、エディプス期、潜伏期、性器期の5つに区分される。

第1段階の口唇期とは、口唇領域に快感(リビドー)を得ると考えた生後1歳ぐらいまでの時期。この時期、乳児は母親から授乳することを通して外界と交流が行われる。

第2段階の肛門期とは、肛門領域に快感を得ると考えた1歳から3歳くらいまでの時期。この時期、トイレット・トレーニングを経験することで、環境への主張的で能動的姿勢が芽生える。

第3段階のエディプス期とは、5歳から6歳になると異性の親への関心が芽生え同性の親を憎むようになるが、しかし、去勢不安により性への関心が強く抑圧される時期。またこの時期、両親への性同一視を行うことで性役割を獲得する。

第4段階の潜伏期とは、6歳から思春期に至るまでの性欲動が静まる時期。この時期、社会的規範の学習や知的活動にエネルギーが注がれる。

最後の性器期とは、部分欲動が性器愛を中心とする正常な性欲に統合される時期。

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