「社会福祉」の語源
12.19
我々がよく使っている「社会福祉」や「福祉」という言葉の語源について皆さんは、どうとらえているのだろうか。
「福」と「祉」は、ともに「しあわせ」を意味する漢字で、「福祉」(welfare, well-being)は広義では「幸福、安寧」などを指すと言われている。また社会福祉の現場では、広義的には「公共の福祉」などと使われるほか、狭義 的には「社会保障」や「生活保護」を指すことも多く、様々な使い方がされる。
「福祉」とは、日本文化や日本国民の特性がよく表現されていると言えるだろう。最近は、薄れている感が否めないが、歴史的に鑑みると共同精神、相互扶助の精神が「福祉」という言葉に込められているように感じる。
社会福祉は、その援助技術や政策が科学的に理論化されつつあるが、日本の社会福祉の根本をなすのは、やはり日本国民の持つ特性というような相互扶助の精神であることは言うまでもないかもしれない。
元々は日本国憲法作成時における、GHQ案の英語原稿翻訳を行う際「welfare」に対応する語が存在しないために充てられた言葉であり、この語が成立 するまでは「社会政策」「社会事業」などの用語が使われていたことが明らかになっている。用語の変化は、福祉の内容の進化とも言え、近年の日本の社会福祉 政策の基本となる法律が、社会福祉事業法という名称から社会福祉法に改正されたのもその現れといえるだろう。



