サイコドラマ
12.19
サイコドラマ
精神・心理的療法の1つの方法として、サイコドラマ(Psycho Drama;心理劇)というものがある。
心理系の人以外は、あまりしらないかもしれないが、精神障害者の心理的療法の手段でもある。
サイコドラマとは、Moreno,J.L.によって、1936年に始められた。サイコドラマとは、演者の心のイメージをドラマのように即興劇をすることに よって表現するという集団療法である。その結果として、個々人の自発性や創造性の促進、心的葛藤の整理や軽減、社会性の向上の手助けとなるものである。
役割分担と必要なもの
・監督
グループ全体の責任者。演出、脚本を考え、主役のテーマを限られた時間、空間で表現されるよう役割を担う。
・補助自我
監督の補佐と、主役が自発性を引き出せるように、手助けをする役割を担う。
・舞台
教室など、メンバーが自由に身体を動かせる程度の広さの部屋があればよい。
・演者
サイコドラマの中で役割演技をする人。
手順は、
1.ウォーミングアップ
サイコドラマでは、主役をはじめとして、参加者が自発的に演ずることが求められる。緊張を軽減させるために心と身体の準備体操をする。言葉を使う方法と使わない方法の2通りある。
2.ドラマ
ウォーミングアップからそのまま、ドラマにする場合もある。もしくは、あらかじめ監督のイメージや脚本に基づいて、演者が自由にイメージをひろげて、ドラマを作っていくこともある。
3.話し合い
話し合うことをSharingという。ドラマの終結後に、演者、観客の順に感想を話し合う。特に主役の体験を、参加者各自が分かち合い、自分なりの感想を述べあい、また新しい課題発見、さらに今後につながるよう話し合う。
サイコドラマでの技法
・鏡(mirror)
自分の代理者が主役として自分を演じるのを観客として見る。他のメンバーによって自分の姿を演じてもらうことで、自己を客観視するための技法。または、主役自身が演技中に戸惑いを見せたとき、その場から離れさせ、代理に同じ状況を演じてもらう。
・ダブル(double)
主役の「分身」として主役を補佐する。
・役割交換(role reversal)
役割を交換して同じドラマを再現する。他者の現実を自らの内側から知る手がかりにもなり得る。
サイコドラマは、訓練を受けた心理療法家や精神保健福祉士ともに精神障害者や心理的課題を有する者が共に作り上げていく精神・心理療法である。
以前、心理療法関連の研修会に参加し、久々にやったのだが、これがまた難しくて、おもしろい。簡単なようで、難しい。演者の心の変化や葛藤を見抜いたり、アセスメントすることがなおさら難しいのである。少しでも多くの、人々に知ってもらいたい。